制作で心がけていること。「Less is more」。

制作で心がけていること。「Less is more」。より少ないことは、より豊なことである。 - 広告生活

こんにちは。
プランニング課のMです。
今日は制作するうえで、心がけていることを中心に話していきたいと思います。

とくにライティングのときに、心がけているのは、近代建築の巨匠ミース・ファン・デル・ローエの言葉

「Less is more」
より少ないことは、より豊かなことである

です。

ミースは、ル・コルビュジエ、フランク・ロイド・ライトと共に、近代建築の三大巨匠の一人で、
20世紀のモダニズム建築を代表する、ドイツ出身の建築家です。

まずは、作品をご紹介します。

ファンズワース邸(1951年)
ファンズワース邸(1951年)

多忙な女医さんの、週末の自然に囲まれた別荘として設計されました。
その時代の最先端の材料である鉄骨とガラスで、柱・床・屋根の機能を単純明快に表現するという、
ミースの考え方が最も具現化されたものとされています。

見ての通りガラス貼り!!!

しかし、立地が森の中の一軒家なので、誰も周りにいない、という前提だっただろうと思います。
防犯やプライバシー面を考えなければ、中と外の区別のない空間として、キャンプ感覚で、
日常を忘れて自然の中で楽しく過ごせるだろうなあと思います。

バルセロナパヴィリオン(1929年)

バルセロナパヴィリオン(1929年)
バルセロナパヴィリオン(1929年)

こちらも、水平スラブと柱、壁とガラスで構成するワンルーム型の建築です。
中にあるのがバルセロナチェア。

こういったシンプルな構造の建築を、どのような用途にも自由に対応できる空間「ユニヴァーサル・スペース」として提唱しました。

必要に応じて、間仕切りや家具を配置することで、いかなる用途にも対応できるようにつくられた空間は、
まさに「Less is more」だと思います。

シンプルであるからこそ、住む人のライフスタイルに合わせて変化していける、
ゆったりと空間を楽しむことができる、のかな、と思います。

シーグラムビル(1958年)
シーグラムビル(1958年)

いまでは見慣れてしまった、ガラス貼りの高層建築。

ですが、ほかの近代建築の巨匠、フランク・ロイド・ライトとル・コルビジェは、実は高層建築を設計していないそうです。
ライトもコルビジェも、NYのシーグラムビルの建築家の候補者になりましたが、「古い」「芸術的すぎる」として落選し、
ミースに決まったそうです。

考えれば、見慣れている=今日のビル建築の基本構造の基礎を作った。ということですね。
今の都会は、ミースの功績の固まりのようなものですね。

個人的には、芸術性や見てて面白いものは、ライトやコルビジェの作品に感じますが、
実利性、ユーティリティに関しては、ミースに勝るモノなし!だと思います。

さて、本題のなぜ「Less is more」を、広告制作やライティングで心がけているか、、
ということですが。

広告やプロモーションツールが、人がお金を出してまで欲しいという類いのものではない。
というのが根底にあります。

もちろん私たちは有益な情報伝達ツールとしてつくっているのですが。
反面。
現実として、皆さんのポストに入るDMが半分以上は不要なものとしてゴミ箱行きになりますよね。
私だってそうです。

DMが半分以上は不要なものとしてゴミ箱行きに...

広告物のほとんどは読み捨てられるもの、が宿命。
「わずらわしいもの」「不要物」というネガの側面も、プロとして認めなくてはいけない事実だと思います。

広告物のほとんどは読み捨てられるもの、が宿命。 チラシをいれないで!

だからこそ。
見る側、読み手の労力を最小限にしたい、と思うのです。

いわいる「コミュニケーションスピードを速く」といわれるものです。

せっかくだからと、あれも、これもと情報を入れたくなるのは分かりますが、
情報量が多いと、結局何をいいたいのか分からなかったり、覚えていられなかったり、
そもそも見た瞬間に、読む気がしなかったり、というのが、受け手の本音だと思います。

必要な情報が、最小限の物量で伝わること。
シンプルな表現で、しっかりと伝わるもの。

それを、いつも目標として考えています。

日本の国旗

例えば、日本の国旗もそうですね。

「日、いづる国」をシンプルに体現しています。

マーク、看板(サイン)なんかも、そうですね。

エコマーク
エコマーク

非常口
非常口

マタニティマーク
おなかに赤ちゃんがいます。

みんな、くどくど説明しているわけではありません。

一目見れば、メッセージが伝わる。

こういったものが、すべてのコミュニケーションツールの理想型だと思うのです。

そして、さらに欲を言えば、「手元に置いておきたいな」と思わせるものになればと思います。

やっぱり、見ても、読んでも、(書くのも!?)、「めんどくさくないもの」がいいですね。

生活でも同じで、最小限のモノで、ゆったりと暮らせるといいな、と思っていますが、、、、
モノで溢れてたりします。。。。

修行が足りませんね。(^^);

画像引用:
http://interior.crces-net.com/?p=702
http://tanqgakusha.jp/archives/239
http://yokooo.exblog.jp/21321345
http://en.thonet.de/ueber-uns/designer/ludwig-mies-van-der-rohe.html
http://cragycloud.com/blog-entry-80.html
http://miesbcn.com/