観劇ノート『エッグ』


デザイナーのRです。
2015 年観た舞台の事を。

NODA・MAP 第19 回公演『エッグ』

キャスト
自由奔放な新人アスリート 妻夫木聡
人気シンガーソングライター 深津絵里
ストイックなベテランアスリート 仲村トオル
“エッグ” を司るオーナー 秋山菜津子
日本代表のアスリート 大倉孝二
振付師 藤井隆
劇場案内係/芸術監督 野田秀樹
選手団を指揮する監督 橋爪功

 

この公演は、2012年第17回公演の再演で、メインキャストを再結集しています。
17回公演の時は、音楽担当が椎名林檎、
劇中歌は、作詞:野田秀樹 歌:深津絵里という舞台だから可能なコラボレーションでした。

今回も前回同様 深津絵里の劇中歌が秀逸でした。
物語は、卵を使った架空のスポーツ競技“エッグ” を
妻夫木聡、仲村トオルが東京オリンピックでの栄光を夢見る。
その二人の間をシンガーソングライター役の深津絵里が歌い踊りながら心が揺れ動く。

今回、スポーツと音楽という話ではなく、卵を使ったスポーツは、
満州で戦争のために行った医療チームの技術が
戦争に利用される姿として描き変えられる。

前半は“エッグ”というどんな競技かイマイチ分からないスポーツと
深津絵里の完成度の高い歌でこの後どうなるのかと思っていたら
“エッグ” はワクチンや細菌兵器を作るための作業に置き替わる。

日本軍の行為で命を落としていく者や記録を塗り替え、 難から逃れる者。
その難から逃れる者のセリフが『過去から逃げましょう。』

結末は、明るくないが、過去を忘れるなと言われているようなそんな舞台でした。