エアチェック世代の、音楽人生40年。


中森明菜はあるけど、松田聖子はない。
森高千里はあるけど、小泉今日子はない。
ピンクレディはあるけど、キャンディーズはない。
オフコースはあるけど、チューリップはない。
佐野元春はあるけど、サザンはない。

前回は海外ドラマ中毒といっておきながら、
趣味趣味音楽、CD佐藤です。

はじめて買ったEPはフィンガー5の「恋のダイヤル6700」、LPは「ピンクレディ・ベスト」。
70年代、小学生の頃は、近所の商店街の小さなレコード屋さんにおいてあるレコードが、手に入れられる音楽の全てでした。

80年代初期、我が家にラジカセがやってくると、ラジオで流れる音楽をカセットテープに録音する“エアチェック”によって、音楽の世界が広がります。

「FMステーション」と「週間FM」という2大FM誌の番組欄(当時はNHK FMと東京FMしかありませんでした)には、番組名だけでなく、オンエアされる曲名と時間が全て書いてあり、カセットテープの途中で切れないように時間を計算して録音したり、新しいアルバムが出るといろんな番組でかけられる曲を集めてアルバムを完成させたり、中学生の頃は、ラジオの時間に合わせた生活を送っていました。

ちなみに、はじめてのエアチェックは、長渕剛の「順子」です。

富士山ライブが記憶に新しいですね

FM局もエアチェック前提で曲を流してくれていたので、今みたいに音楽にMCをかぶせるのは絶対NG。たまにイントロにMCがかぶっちゃったりすると、もう一回最初からかけ直したりしてくれることもありました。

そして同じ頃、レンタルレコード屋が誕生。エアチェックとともにフル活用することで、カセットテープがどんどん増え続けることに。

ちなみに、大学生の頃、地元のレンタルレコード店でバイトしていたのですが、同じ頃、隣の隣町にあるレンタルレコード店では、「エイベックス」が産声を上げていました。

FM局が多様化し、電話リクエストなどへの対応で、オンエアする曲が番組表に掲載できなくなると、エアチェックは廃れていき、それとともに大CD時代が到来します。特にHMVの上陸はインパクト大。Tower Recordとともに洋楽ファンの聖地となり(本当の聖地はDisc Unionでしたが)、入手困難だった輸入盤が廉価で手に入れられるようになります。カセットテープも、CDの音質の向上とともにMDやDAT(これは流行りませんでしたが)に取って代わられるのですが、実は私は90年代はほとんど毎日飲み歩いていたことと、当時流行っていたRapやAlternativeが大嫌いだったため、約10年間、ほとんど音楽を聴いていませんでした。

ようやく21世紀に入って再び音楽を聴きはじめた頃、iPod誕生という革命が起きます。
音楽はついにデータにまでミニマム化され、何千という楽曲を持ち歩けるようになってしまったのです。

さらに、Amazonの登場によって、アメリカやイギリスで発売されているほとんどのCDが、家にいながら入手できるようになってしまいました。

かつて、ラジオから一曲ずつ大切に集めていた音楽が簡単に入手できる。もはやレア盤なんて存在しない。邦楽では結構入手困難なアルバムもあるのですが、それもほとんどTSUTAYA渋谷店で見つけることができます。

・・・商店街の小さなレコード屋さんで手に入れた1枚のレコードから、iPod、Amazon、TSUTAYAを駆使して集めた音楽データは、数万曲まで広がりました。

そして、Apple Musicの登場。
黒船到来...

洋楽の充実はもちろんなのですが、実は邦楽もすごかった。
冒頭のある・ないは、Apple Musicの音源のことです。
SONYを除けば、最近のミュージシャンもそこそこ揃っているのですが、私世代のナツメロの充実っぷりがたままらないことになっています。その一部をあげると…

〈ニューミュージック〉
尾崎亜美・八神純子・庄野真代・杏里・横浜銀蠅・世良政則&ツイスト・ゴダイゴ・柳ジョージ・佐野元春・アルフィー・MODS・甲斐バンド・クリスタルキング・イルカ・中原めいこ…

〈アイドル〉
岩崎宏美・桜田淳子・早見優・薬師丸ひろ子・斉藤由貴・河合奈保子・岡田有希子・柏原芳恵・石野真子・ピンクレディー・工藤静香…

しかも、1枚だけじゃないです。アルバムがほとんどコンプリートされています(ミュージシャンによりますが)。音楽人生40年分、結構集めたなぁと思っていた数万曲からもれていた、それを遥かに超えるであろう昔聴いてた音楽を、Apple Musicで発掘してしまいました。

ちなみに、「恋のダイヤル6700」のEPもあります。

♪リンリンリリンリンリリンリン~

昨日の通勤時は、世良公則&ツイストのベストを聴いていました。今日は尾崎亜美のMERIDIAN MERON(安里に提供した「オリビアを聴きながら」が入っています)を聴きながら帰ろうと思います。

おそらく今後一生、CDを買うことも、借りることもないでしょう。

さよならCD。