中年ライダーKです。
寒くても毎日のバイク通勤が楽しくて通勤のために会社に来ていrゲフンゲフン…ひところ「若者のオートバイ離れ」などといわれましたが、近年のオートバイ人口の平均年齢はなんと50代なんだそうです。
とすると私などはまだ若い方になるのですが、休日にツーリングに出かけて駐車場などでオートバイから降りたビール腹(失礼)のセンパイたちが多いのを見ると、なるほどな、と実感します。
私や「センパイ」たちの若い頃は「三ない運動」というのがあり「運転させない」「買わせない」「免許を取らせない」などといっていたものですが、なんと校則にまで記載された学校もあったとか。
私の通っていた高校では幸い「自動車科」があった関係で、「三ない運動」にはあまり積極的でなく(入学時に説明はありました)、年一回の講習を受けることで免許取得が「容認」されていました。
加えて当時は空前のバイクブーム。免許取得に反対する父に内緒で免許を取って(当然すぐにバレましたが)バイト代をはたいて中古のオートバイを乗り回したものです。同級生や地元の仲間もみんなそんなものでした。
この「三ない運動」は後に違憲であるとして廃止されるのですが、その頃にはバイクブームもひと段落してしまいます。
思えば前述のオートバイ人口の中心世代は「三ない運動」まっただ中。その子供世代が禁止されてもいないのに「運転しない」「買わない」「免許をとらない」のですから皮肉なものです。
実際のところ、時代が変わって若者の遊び方が変わっただけということなのでしょうが、魅力的なオートバイが今後出てこなくなるのではないかとちょっと心配です。
では魅力あるオートバイとは何でしょう?
80年代当時は「速くなければバイクじゃない」とまで言われ、下は原付から上は「ナナハン」まで金太郎あめのように「レーサーレプリカ」と呼ばれるレースイメージで固めたオートバイが大流行しました。
私はといえば当時からひねくれ者でしたので、速さよりも見た目が面白いかどうかで決めて、「なんでわざわざ遅いの買ったんだよ!」とよくネタにされたものです。
現在は発売された当時からすでに古くさいデザインで、そのまま30年以上ほとんど形を変えずに現在でも販売され続けているオートバイに乗っており、当時の仲間にはああなるほどと納得こそされますが、「古くさいし速くもない(出た!)」とあまりウケはよくありません。クルマの好みは割と合うんですけどね。
オートバイの魅力というのはクルマ以上に人によって捉え方が全く違うようで、「磨いて楽しいデザイン」「いや速さだ」「改造しやすい」「乗りやすさが一番」、中には「話しかけられやすいから」なんていうのもあるようです。
そんなまちまちな好みに合わせて多種多様なオートバイを開発・販売するのは大変だと思いますが、世界屈指のオートバイメーカーを4つも抱える日本の企業のみなさまにはぜひとも頑張ってほしいものです。
私もデザイナーの端くれ、せめてお客様の好みと目的にぴったりあったデザインを提供できるよう、営業、コピーライターとともに頑張っていく所存でアリマス。