東京ミッドタウン日比谷は、日比谷の中心になれるのか。

CD佐藤です。

東京のど真ん中、2018年3月29日に開業した、TOKYO MIDTOWN HIBIYAに行ってきました。

最新・最先端の商業施設ということで、なかなかのゴージャスっぷり。

こ汚い格好をしていたので一瞬入るのをためらいましたが、周りを見渡すと、みんな以外といけてない人ばかりだったのでちょっと安心。

おのぼりさんの如く、きょろきょろしながら各フロアを探検してみることにしました。

 

千代田線改札から30秒でアクセスできるB1は、だだっ広いアーケードになっていて、セブンイレブン、カルディ、スタバといった見慣れたお店が並びます。

カルディの向かいにある小さな酒屋は、狭い立ち飲みのカウンターがあって、利き酒ができるみたいでなかなかの賑わいっぷりでした。

ですが、こんなところで立ち飲みする人の気が知れません。なんだか垢抜けない感じで、施設にそぐわないカジュアルっぷり。

そのまま日比谷線方面へ進むと、アップルパイの専門店「RINGO」があります。どうやら行列のできるお店のようで、40分待ちの看板が置いてあったのですが、たかがアップルパイにそれだけ並ぶ人の気が知れません。

とはいえせっかくの最新スポットの最新スイーツ、しかも10人くらいの列だったので、5分くらい並んでアップルパイをゲット。妻と娘にあげたのですが、まったくのノーリアクションでした。もう二度と、お土産なんて買いません。

 

B1からちょっと上がった1Fとの間には、平日のランチ時にはあっという間に満席になってしまうと思われる、狭いフードコートがあります。

ベトナム料理、オイスターバー、肉料理のお店とともに、最近流行りのサラダメインのお店がラインナップ。せっかく外食するのに、野菜だけじゃつまらないですよね。

ただいまちょうど食育の仕事をやっていて、シンポジウムの原稿をまとめているのですが、野菜を食べるのはもちろん大切だけど、タンパク質や炭水化物も一緒にとって初めて食事。

サラダだけの食事はやっぱり味気ないもの。血糖値を上げないためのベジファーストも、糖尿の人には必要ですが、一般の人にはたいして意味がないどころか、満腹感を得にくいので、かえって多く食べてしまいがちだとか。

またフードコートには結構一人で食べている人がいたのですが、孤食も健康によくないらしい。せっかく外食するのだから、みんなでワイワイ、美味しいものをあれこれ楽しみながら、食べたいものです。

 

閑話休題。

エスカレーターで1Fに上がると、メインの入口から続く、吹き抜けのホールが出現。開放的なスペースに、レクサスのショールームと、伊勢丹のコスメショップでほぼ終了。

2Fから上には、ファッションからインテリア、文具・雑貨まで、ギャラリーのようなお店が並びます。見て回るだけで楽しいのですが、地元海老名にららぽーとができて、それに慣れてしまっているので、圧倒的に狭いです。

小洒落た小物やアートも、見ていると欲しくなるものがいろいろあるのですが、平均的なライフスタイルの家では、買ってもきっと使いこなせない、コーディネートしきれない、宝の持ち腐れになること間違いなしのシロモノばかり。

3Fのセントラルマーケットは、モダン&レトロな路地裏風の造りで、書籍や雑貨、居酒屋、床屋、眼鏡屋が並ぶ不思議空間になっています。

なんども言いますが、どこも狭くて品揃えが悪い。ギャラリーとしては面白いけど、買い物するには微妙。大好きな文具のセレクトショップもあるのですが、ここで買うならハンズで買います。

一店一店エンタテイメント性が強く、アンテナショップとしての提案力はあるのですが、販売力が伴うかどうかは、1年後にどれだけのショップが生き残っているか。気が付いたら、無印とユニクロとダイソーになってるかも。

 

また、2F、3Fのフロアも、1/3は飲食のお店となっています。

ここでも気になったのは、立ち飲み、立ち食いのお店が何店かあること。また、外から店内が見渡せる、オープンなお店も多く、なんだか落ち着きません。なんで最先端お洒落スポットの、買い物客から丸見えのところで立ち食いしなきゃいけないのかよくわからないのですが、それでも結構賑わっていました。

ただいまちょうど食育の仕事をやっていて、シンポジウムの原稿をまとめているのですが、1日のうちに半分は座ってる人は、病気になって死んでいく確率が10%以上もアップするそうです。

1日のうち4分の3座る人は36%。1日ほとんど座ってる人は1.54倍。ほぼ2倍の確率で死亡する確率が増えていくとのこと。健康のことを考えたら、仕事で一日中座り続けている人は、立ち飲みが正解のようです。

 

ふたたび閑話休題。

4F、5Fには、シネコン「TOHO CINEMAS」が入っています。

これも毎日海老名を通って通勤している私にとって、特に目新しさは感じないのですが、オシャレな映画を見て、そのままMIDTOWNでウィンドウショッピングからの3Fにあるビルボードカフェなんていうデートコースは、50歳過のオッサンになった今でも、ちょっと憧れないわけでもありません。

でも、オシャレな映画って、最近すっかり影を潜めてしまいました。

最近では「LALA-LAND」、ちょっと古いけど「プラダを着た悪魔」や「幸せになるための27のドレス」、「(500)日のサマー」、知る人ぞ知る「マネキン」、さらに古いところで「ティファニーで朝食を」あたりを見てから降りてくると、いらないものまで買ってしまいそう。

ちなみに行った日の上映中の映画リストです。

17歳の頃、オープンしたばかりの有楽町マリオンに沢口靖子版の「ゴジラ」を見に行ったのですが、映画の中で「有楽町マリオン」が破壊されるというバーチャル体験をしました。

TOKYO MIDTOWN HIBIYAの映画館で映画を見てるシーンとか、エスカレーターで前前前世の恋人とすれ違うシーンとか、映画(アニメ)とコラボしたら、聖地になってアニオタも集客できるのに。

 

というわけで、25年くらい前に流通の仕事(横須賀モアーズ、東急プラザ、ロビンソン百貨店、静岡パルシエ、館内セルテ、青葉台東急リクレetc)をやっていたこともあって、現段階では商業施設としてちょっと辛口め。

行った時間(休日の20時)もあるのかもしれませんが、従来より少し高めの年齢層というターゲットに向けて、リーシングが徹底されていない感じがして、回遊している客層がちょっと垢抜けてない。

情報発信力が高そうなお店も少なめ。

そもそも六本木の総延床面積約56万9,000平方メートルに対して、日比谷:約18万9000平方メートルと、1/3サイズ。

周辺には競合ひしめく中、アーティスティックなイベントで集客&差別化を図っていますが、いくつかのテナントが淘汰されていくことで、徐々に定着していくのではないでしょうか。

 

何にせよ、刺激的なディスプレイ、最新のショップデザイン、イベントスペースからレストラン&カフェまで、仕事に役立つアイデアのヒントもちらりほらりと見つかるので、近くに行ったら、またぶらりと覗いてみようとは思います。

でも何度もいうけれど、ららぽーと、イオンモール、ビナウォークetc.郊外型の商業施設に慣れてると、TOWNというには圧倒的にスケール感が足りないんだよなぁ。

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