アイドマより、アドリブ。 – 広告生活

アイドマより、アドリブ。

こんにちは。

仕事柄、色々な方を取材させていただく機会があります。
企業の社員や社長、大学の教授に学生、時には著名人も。
自分の知らない世界に出会える取材の時間は、この仕事の大きなやりがいでもあります。

取材前には、予め質問内容を先方に送り、それに記入していただいたものをベースに取材に臨むのですが、ほんとに色々な方がいます。

こっちが申し訳なくなるほど、質問シートにびっしりと丁寧な回答を寄せていただく方。
ほんの1~2行で終わり、シートの大半が余白の方。
文字もフォントから、かなり個性的な手書きのものまで幅広く。

ただこれがおもしろいのですが、いざ取材で向き合うと、長文の回答を寄せていただいた方が、かなり無口で話を掘り下げるのに苦労したり、逆に短めの人が、すごくおしゃべりで、エピソードを削るのに苦労するほどだったり。

もしかしたら人は、「文字」で語る人と、「言葉」で語る人、に分かれるのかもしれませんね。

そして、言葉で語る人には、その場で何でも答えられる、アドリブで乗り切れる自信があるから、シートへの回答はそっけないのかもと思ったりします。

だとすると、それはうらやましい能力。

ライター稼業もプレゼンや取材などで話す機会があるとはいえ、普段は黙々とアイデアを考え、パソコンにコピーを打ち込むのが仕事。電話や対面でクライアントと話すことが仕事の営業などと比べて、アドリブには弱い人も多いはず。(自分だけ?)

以前、プレゼン後の質疑応答(かなりアドリブが求められる場面)で、

「この英語のフレーズ、文法おかしくない?」

と突っ込まれ、頭が真っ白になり、しどろもどろで何とか乗り切ったことなど、「ここでもっとアドリブ力があったら…」と思う場面は幾度とあります。(文法は間違ってはいず、ただ別の表現もあるというものでしたが)

広告用語に「AIDMA(アイドマ)の法則」というものがあります。消費者がある商品を知って購入に至るまでに次のような段階があるとされます。

Attention(注意) → Interest(関心) → Desire(欲求) → Memory(記憶) → Action(行動)

そこに「Adlib(アドリブ)」を追加してもいいのではと思います。

広告にも一層のスピードとレスポンスが求められる時代。気の利いたアドリブを武器に、颯爽と業界の荒波も乗りこなしていきたいものです。