広告づくり、面白く!「進行管理のTIPS!」

広告の作り方 Vol.9 「進行管理のTIPS!」

では、発注後のこと。

初回制作物確認 → 案決定・初回修正依頼~校了 → 印刷 → (色校正) → 納品

まで、ポイントを確認していきましょう。

 

発注してから初校まで

発注してから、初回の制作物の提案(初校といいます)までですが、あなたが「いいものを出してもらいたい」と考えるのであれば、単純な作業時間に加えて、企画のための時間を与えなくてはいけません。当然ですが、閑古鳥が鳴いているのでなければ他の案件も持っているはずですから、その分も計算しておいたほうが良いです。

もちろんページ数とかボリュームによりますが、例えば1枚もののリーフレットを数案考えてもらうとしたら、作業だけで1週間。といっても実働は5日なので、しっかり考えてほしいということであれば、プラス数日はほしい所です。それぐらい見ておくと、しっかりと練られたものが出てくる、と思っていいでしょう。

さて提出日。初回ラフをどうチェックするか?です。写真やキャッチフレーズなど、見栄えのする部分に目を取られると思いますし、もちろんそれも大切なのですが、いちばん重要なのは「自分たちがどういったものを必要としているのか?」というブレない軸を持ち、チェックする事です。

優秀な広告会社・制作会社なら、そのあたりしっかり考えてきているとは思いますが。その「自分たちがどういったものを必要としているのか?」は、苦労して書いたオリエンシートのなかにあります。それはスタートであり、ゴールです。それぐらい大切なものを作っていたのです。

参考:広告の作り方 Vol.7 「オリエンテーションシート(制作依頼書)をつくろう」

大手の広告代理店では、個々に微妙な内容の違いはあれど、ご紹介したオリエンシートを発展させたものを「クリエイティブ・ブリーフ」と名づけて、制作の指針とチェックシートとして使っています。それぐらい大事なものなのです。

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案決定・初回修正依頼~校了まで

案決定したら、細かい部分の修正点等もまとめておきます。その後、決定した広告会社・制作会社に発注する旨と修正事項や今後のスケジュールを伝えてください。その時に、発注するに至った理由と修正内容を、オリエンシートに沿って、論理立てて説明してもらえると、制作する側も理解しやすいと思います。

また具体的な修正がある場合には、提出された表現案に直接書き込んでください。別紙にすると、照らし合わせる手間が発生しますし、その分時間もかかりミスも多くなりますので、避けるのが賢明です。アナログに感じるかもしれませんが、直接書き込むのが最も間違いのない方法です。

後は、校正時に同様の作業を行っていくことになります。社内のコンセンサスをしっかりとってもらえばOK。広告会社・制作会社は広告のプロといっても、表現と制作の作業に関してのことで、掲載内容は当然、クライアント企業の中で吟味し、決定してもらう必要があります。その内容自体は、基本的には依頼する時点で決定していてほしいです。それによって表現も変える必要も出てきますので。表現や掲載内容もOKが出たら、校了ということで印刷などにかける指示を出して下さい。

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これまで見て頂くと分かる通り、企業の広告の担当者とは、優れたプランナー(企画者)であり、社内とも、社外(広告会社)でも、スポークスマンであり、ネゴシエーターである必要があります。相手の意志や考えを尊重しながら、意思統一を図り、必要な交渉を行っていってください。沢山のwin-winを重ねていってください。

ある程度以上のコミュニケーション能力が必要とされる仕事で、ある時期には「アドマン」などと呼ばれ時代の寵児であったり、企業の中で花形の部署であったりする職域です。スキルを磨き、プライドを持って、ぜひ、よい広告づくりを行って会社に貢献して下さい。